派遣社員を正社員化するホールも
増益予想が相次ぐ業界では、派遣社員を正社員化するパチンコホールも出てきた。
北海道ではホール大手の太陽グループ(札幌市)は2009年1月8日、派遣社員約230人のうち希望者を2月14日以降に正社員に登用すると発表した。派遣社員は、従業員の4分の1近くを占めている。同社では、その理由についてこう説明する。
「派遣法のため雇用形態を検討しなければならないタイミングで、人やスキルを財産にし、社内を活性化させようと決めました。売り上げとは直接関係がありませんが、業績が伸びていないとできないことなのは確か。直接雇用の判断ができる状況にあったということです」
前出のマルハンでも、売り上げとは直接関係がないとしながらも、「数年前からアルバイトの方を積極的に社員にしています」としている。
もっとも、娯楽多様化などによる低落傾向の中で、長期的な見通しの明るさを示すものとまでは言えないようだ。全日本遊技事業協同組合連合会の広報課では、「こちらには、業績好転の話は届いてきません。不況で強いといっても程度があり、この業界だけ特別ということはないと思います。年末年始は書き入れ時なので普段よりよかったホールも多いかもしれませんが、業界全体を引き上げることになっているのかどうかについては分かりません」と話している。