12月から09年3月までの為替差損8900億円
円高もトヨタの業績を大きく圧迫している。トヨタは08年度下半期の想定レートを1ドル=100円としていたが、外国為替市場では、既に1ドル=90円を割り込む水準まで円高が進んでいる。トヨタは対ドルで1円の円高が進めば、年間の営業利益が400億円減少する計算となり、対ドルと対ユーロの為替差損は12月から09年3月までに8900億円に達する見通しだ。
渡辺社長は、今後の成長戦略について、「長期的には新規需要は必ずある。今は弾を込めるというか、しっかり技術開発をしていくことが大事だ」と述べたが、市場回復の見通しがたたない中、厳しい忍耐の期間が続く。