「広い、綺麗、トイレバス別」 不況下で話題の「ルームシェア」

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漫画「NANA」やドラマ「ラスト・フレンズ」の影響

   なぜ、日本でもルームシェアが人気となったのか。

   ルームシェアジャパンの秋祐樹さんは、こう話す。

「一番大きいのは、メディアの影響だと思います。映画化された漫画『NANA』や昨春のフジテレビ系ドラマ『ラスト・フレンズ』でルームシェアを知り、『そういう暮らし方があるのか』と関心を持つ人が増えてきました」

   シェアするマンションの相場は、都内なら10~30万円ほどで、3~4人で住むこともあるという。年齢は20~30代が多く、男女に偏りはあまりないとも。地域は、関東やアメリカ文化の影響が強い沖縄で多いとしている。

   ネット上で、「ルームシェア」と検索すると、いくつか情報サイトが出てくる。

「3LDK 20,000円 タワーマンション・最上階の個室を2部屋同時募集」

   そのうちの一つ「ルームメイト・カフェ」には、こんな格安な情報が載っていた。このケースの場合、42歳の男性が横浜市内で10か月限定の条件でシェア希望者を募っている。また、自営業の32歳男性は、東京・北区のマンションを女性限定で募集し、25歳女性から「個室には鍵がちゃんとついてますか?」といった質問が寄せられていた。

   また、ルームシェアジャパンを見ると、男性が東京・赤羽のマンションの入居者を募り、「派遣切りにあわれた方を限定で一週間程度の期間だけですが、宿泊場所を提供できたらと思います。以前に、男性を泊めてトラブルがあったので女性限定とさせていただきます」とうたっていた。ルームシェアには、様々なニーズがあるようだ。

   もちろん、トラブルもある。秋さんは、「相手に『こうしてほしい』『イヤだ』と言えない日本人が多いので、結果的に仲が悪くなって共倒れになっています。十分な予備知識を持ち、自立していることが大切です」と話している。

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