2009年の株価「予測がつかない」 シンクタンクも頭を痛める

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「100円台」の回復は厳しい、という予想が大勢

   急激な「円高ドル安」が襲った2008年。09年は「1ドル100円」まで、ドルが力を取り戻せるかが焦点だ。しかし、それは「むずかしい」とみているシンクタンクは少なくない。なかには70円台という回答もある。

   主なシンクタンクのドル円為替の予測は、

日本総合研究所           75~85円(09年12月末) 円高基調
みずほ総合研究所          97円(09年度予測)    やや円安
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 99円(09年度下期)    円安基調
野村証券金融経済研究所       100円(09年度)      円安基調
大和総研              92円(09年12月中平均) ほぼ横ばい
第一生命経済研究所         95円程度(09年12月末) やや円安
ニッセイ基礎研究所         90円(09年10~12月) ほぼ横ばい
農林中金総合研究所         93円程度(09年度予測) ほぼ横ばい
(注)各シンクタンクが08年12月に発表した「2008~09年度日本経済見通し」などから抜粋

   第一生命経済研究所は、09年末のドル円相場を「1ドル95円程度」と予測する。「一たんは1ドル80円割れの公算もあると考えている。ただ、米景気が回復に向かう秋以降は円安ぎみに進む」展開と読む。

   日本総合研究所は「1ドル75~85円」と、さらに円高が進展するという。米国の景気悪化が続くことや財政赤字の大幅拡大などを背景に、円高ドル安基調が持続するとみている。「1ドル80円割れからは、金融当局の円売り介入も想定され、それらが円高ドル安の進行を抑える見通し」を描く。

   欧米諸国の政策金利の引き下げが続くことや、それによる市場の混乱が続くことなどの要因から、円高基調は当面続きそう。ユーロ円相場も、「ユーロ圏経済は金融政策が後手に回っていて、1ユーロ100円を割り込むことも想定している」(第一生命経済研究所)と、「米国以上に深刻」との見方もある。円高抑制のための「円売り介入」のタイミングも、09年の為替相場を左右することになりそうだ。

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