回復は09年の第二4半期から?
出稼ぎ労働者を多く出している四川省、安徽省などでは、春節(旧正月)の後、出稼ぎに行った農民の働き口がなくなった。このため、彼らが農村に戻り、農村の人口圧力を高まるのではないと懸念されている。
08年11月に中国の自動車販売はここ十数年来で初めての下落を記録した。「工業分野が厳しくなると、社会的安定が保たなくなる」と経済学者の向松祚氏は言う。鉄鋼や自動車産業の振興策を出すべきだと向氏はずっと主張している。
ただ、鉄鋼市場には少し変化が出てきた。12月に行われた09年の鉄鋼製品の価格を決める取引では、各社とも少し値上げをした。北京郊外にある北京亜運村汽車交易市場では、車の値段も下げ止まりとなっている。「年末割引のせいもあるが、12月15日までの値段よりは少々高い」と専門店のセールスマンはJ-CASTに明かした。
09年の第二4半期から政府の投資が市場に出回り、市況もよくなるのではないかと囁かれている。鉄鋼業や自動車産業は、09年の回復をひたすら待っている。
(J-CAST北京)