相次ぐ倒産で引取り量急増 「中古オフィス用品」値下がり

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在庫増で「状態の良いものしか引き取らない」

   東京23区を中心に中古オフィス家具を扱っている「Happy」の総本店部長は、

「10月から急激に増えて新たに倉庫を借りましたが、維持するにもコストがかかるので、これ以上増やすことは考えていません。場所を取るデスクやキャビネットは買い取りをセーブしています」

と話す。

   在庫が増えれば、買い取り価格は下がる。また買い取る基準も厳しくなって、状態の良いものしか引き取らなくなっている。

「以前はデスクやキャビネットはスクラップ業者に鉄くずとして買い取ってもらえたので、そちらに持ち込む会社も多かったですが、スクラップの価格が10月からガクッと下がり、中古オフィス家具として出回る量がさらに増えています」

   こうした状況下で販売価格も下がっている。デスクやキャビネットなどの大型家具はこれまでに比べて2~3割下がっている。定価6万円台の引き出し付きデスクは2万円前半、定価3万円クラスの椅子は3000円~1万円だ。新品同様や程度のいいものが多く、「お買い得感」が高まっている。

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