歯科医院は過剰気味で「学生は、確実に獣医に行く」
患者減少で、経営が苦しい歯科医院も多くなっているようだ。
歯科医院は過剰気味で、厚労省調査によると、全国でコンビニの1.5倍以上の7万か所近くある。そこに今回の不況が直撃して、患者の足が遠のいたのだから大変だ。
ミクシィの日記でこの問題を取り上げた千葉県浦安市のニシオ歯科の西尾元秀院長は、こう話す。
「どこまで本当かは分かりませんが、このところ、雑誌では、『歯科医の5人に1人はワーキングプアかその寸前』『学生は、歯科医と獣医なら確実に獣医に行く』といった記事をよく目にします。不況で、特に低所得者が歯科医の利用を控えているようですね」
患者が減っている歯科医はかなり多いと思っていたという。ミクシィでは、2008年12月18日の日記で、「意外です。(現場の)感覚では60%くらいかと思っていました」と明かしている。
ただ、西尾院長は、歯科医は、いい悪いに2極分化しているとみる。
「うちは、歯槽膿漏の診療などあまりお金にならないことをやってきたのが評価され、逆に患者の数が増えています。適当なところはダメですが、まじめにやっているところは生き残ります。逆に言えば、地道な努力をしないと厳しいということですよ」