トヨタ新社長に豊田章男氏 「大政奉還」スクープは本当か

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日経、毎日、読売は社長人事については触れず

   両紙に引き続いて、共同通信が「豊田章男副社長(52)が昇格する社長交代が濃厚となった」、時事通信が「豊田章男副社長(52)を来年春にも社長に昇格させる方向で調整している」などと後を追った。

   一方、日経、毎日、読売、中日の各紙は、トヨタの営業赤字については大きく報じながらも、社長人事については触れておらず、大手紙の中でも対応が大きく分かれた。

   この背景として、業界関係者からは「有力候補の一人であることは間違いないが、まだ『章男氏で確定』とまで言い切れないからなのではないか」との声も聞こえてくる。つまり、もう一人一族以外の人物を間にはさんでもいいのでは、という考えだ。章男氏は03年6月、トヨタとしては最年少で専務に就任し、05年には副社長に就任。この副社長という立場は、海外と国内の販売を統括する役割にあるが、今回の赤字は、この2つの「不調部門」が生み出したものと言っても過言ではない。そこで、「手腕に対して疑問の声もあがりかねない」ということのようだ。以前から章男氏の社長昇格説はくすぶっており、「社長昇格か」という観測は以前に何度も報道されている。ただ、トヨタ内部にも異論があり、「先送り」の形になっている。

   トヨタ自動車広報部では、

「まだ何も決まっていない、としか申し上げようがありません」

と話すにとどまっているが、今後も様々な憶測を呼びそうだ。

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