「定額減税は留学生や外国人労働者も対象にしていたので」
今回の給付金は約220万人の外国人に支払われる。留学生や登録間もない外国人に支給することについて総務省はJ-CASTニュースにこう説明した。
「定額給付金はもともと定額減税の流れから決まったもの。定額減税は留学生や外国人労働者も対象にしていましたので、給付金になったからといって、こうした方々を給付の対象から外すのは自然ではありません」
政府は当初、景気の浮揚策として、所得税から一定額を差し引く定額減税方式を検討していた。しかし、所得税を納税していない低所得者層に配慮し、定額給付金になったわけだが、もともと定額減税の対象者に留学生や外国人労働者が含まれていた、という説明だ。
ネット上の議論を他の政党はどう見ているのだろうか。日本共産党はJ-CASTニュースの取材に対し、定額給付金は愚策中の愚策なだけに、この廃止が前提だとしたうえで、
「派遣で切られ、住む場所を失った労働者に給付されるかどうかわからないわけで、外国人に給付云々よりも、真っ先にこうした問題を救済しなければならないのに」
と話す。民主党に取材すると、
「発表されたばかりのため、民主党内ではまだ議論されていません」
ということだった。