オバマ次期米大統領の演説を収録したCD付きのリスニング本が、破竹の勢いで売れている。初版2万部は発売日に「売り切れ」、現在24万部。出版元には「日本の政治家にも読ませたい」といった反響が寄せられているという。
発売初日で「売り切れ」、現在24万部
「オバマ演説集」が売れに売れている
「オバマ演説集」(朝日出版社)が、2008年12月22日現在で発行部数が24万部発行と売れに売れている。09年1月に米大統領に就任するオバマ氏の演説の「生声」をCDに収録し、その英文と日本語訳を見開きで掲載。同氏の演説に注目が集まった2004年の民主党大会基調演説から、大統領選の勝利演説までが収録されている。当然、CDではナマの「Yes,We can」も聴くことができる。
発行元の朝日出版社によれば、初版2万部は08年11月20日の発売初日で「売り切れ」。これまでに24万部発行される「大ヒット商品」になった。同社編集部でも「英語教材本で、しかもCDがメインの書籍がこれだけ売れるのは珍しいのでは」と話す。
トーハンの12月16日の「週間ベストセラー」でも、13位にランクイン。紀伊國屋書店の12月15日~12月21日の「和書週間ベスト」でも、堂々の2位につけた。
大ヒットの背景には、最初からオバマ氏の勝利を予想して、11月5日(日本時間)のオバマ氏の大統領選勝利から間もない11月20日に同書が発売できたことがあった。同社の編集担当者はJ-CASTニュースに対し、
「オバマさんが勝つだろうという見通しで準備していた。オバマさんが負けて、(大統領選を争った)マケインさんが勝っていたら、すべて廃棄することになっていた」
と打ち明ける。