「女子大生が大挙して入ってきて非常に出づらかった」
「日本で唯一本物のさるのこしかけ湯が楽しめる」と謳う万座温泉湯の花旅館(群馬県吾妻郡)。青味がかった乳白色をした露天風呂は混浴で、「せっかく一緒に来たのだから」と夫婦やカップルが利用する。北温泉(栃木県那須郡)も混浴風呂があり、若いカップルがよく入っているという。
一方、蟹場温泉(秋田県仙北市)には宿から50メートルほど離れた原生林の中に混浴の露天風呂がある。「平日は中高年が多いですが、連休になると若い女性客が増えます」。女性専用となる時間帯を設けているが、混浴の方が人気が高いという。
山奥にある「秘湯」は混浴であることが多い。川原毛大湯滝(かわらげおおゆたき、秋田県湯沢市)は、上流の湧出地から温水が流れる滝壺状の温泉(野湯)だ。湯沢市商工観光課の職員は、「先日、若いカップルで入っているのを見かけました」と明かす。
ヤフー知恵袋の「混浴」についてのQ&Aには、
「混浴好きですよ。同じ湯船に浸かっている紳士的な男性達とお話することもあります」
という女性のコメントが書き込まれている。この女性にとって、温泉は「男女という垣根を越えて、同じ湯を楽しむ。リラックスしながら世間話を楽しむ」場で、裸を性的に意識する方がおかしいという。
また2ちゃんねるには、若い女性が堂々と入っていることに戸惑う男性の書き込みもある。
「田舎の混浴風呂に夜中に入っていると女子大生が大挙して入ってきて非常に出づらかった」
また、一人で入っていたという男性は、
「『なんでこいつは一人で混浴に入っているんだ?』みたいな目で見られたから、それ以来行ってません」
と嘆く。中には「男性専用湯」を作って欲しい、という意見さえみられた。