懲戒解雇のうえ罰金、訴訟の恐怖 児童買春「逮捕経験者」の地獄

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「実体験のほうがよほど抑止力になる」

   2ちゃんねるの匿名書き込みだけに、告白が真実でない可能性はある。そこで、元検事の大澤孝征弁護士に聞くと、投稿者が明かした逮捕の経緯や留置所生活については、「そんなものですよ。逮捕は、自宅でも会社でもどこでもあります」と話した。

   罰金50万円の略式命令は、あり得る判決だとし、親から民事訴訟を起こされれば、「負けますよ。慰謝料は、200~300万円のレベルじゃないでしょうか」と言う。やはり、犯罪の代償は、「地獄」のように高かったようだ。

   一方、投稿者は、「自分はたまたま会社が弁護士をつけてくれたので、弁護士から警察に自粛要請をして報道はされませんでした」とも書き込んでいる。これについては、大澤弁護士は、「警察が要請を受けたから報道発表しないということはないと思います。精神的に問題があったり、ほかに大事件があったりした場合、警察の判断でするはずです」としている。

   投稿内容はリアルなだけに、ネット上では、「恐ろしいな…」「どんなキレイゴトよりも、実体験のほうがよほど抑止力になると思う」といった声が相次いでいる。とすると、犯罪経験者は、積極的にネット上などで体験談を語るべきなのか。

   この点に関しては、大澤弁護士は、「何とも言えません」との立場だ。

「もちろん、犯罪行為をしたら人生がめちゃくちゃになるという抑止力もあり、国会議員関係者だって書いています。その一方で、体験談は、逆に、推理小説のように犯罪のヒントや手口を教えることもあるんですよ。いいとも悪いとも言えず、諸刃の剣ですね」
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