「安さ売り物」と「設備豪華」 深夜高速バスも「二極化」進む

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通常のバスの2席分のスペースをとった座席も出現

   一方、同じ東京-大阪路線でも、「プレミアム化」という「逆方向」も進んでもいる。例えばJR西日本バスでは、通常のバスの2席分のスペースをとった座席が利用できる「プレミアムドリーム号」を運行。地上デジタル放送も受信でき、片道9910円だ。

   ツアーバスでも、同様に「プレミアム化」が進んでいる。前出のウィラー・トラベルでは、12月4日から、高級シートを搭載した車両の運行を始めた。この便では、テレビやDVDデッキ、PC用の電源や無線LANを備えており、運賃は片道で1万1000円~9800円。

   同社では、

「大都市を結ぶ路線では、需要に応じて、品揃えを豊富にしています」

と話しており、いわば「地域路線では『安さ』を、幅広い客層が見込める主要路線では『幅広い品揃え』を」アピールしていきたい考えのようだ。

   景気後退で新幹線からの「乗り換え組」の増加が見込まれることから、今後も競争の激しさは増すことになりそうだ。

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