「前場」は「恥をかかないための入門編」に掲載
漢字の頻繁な誤読はテレビ・新聞で「首相の資質」の問題として大きく取り上げられ、08年12月に入ってから支持率が20パーセント台前半までに落ち込んだ要因の一つとも言われている。
「あれが100パーセントということはないが、きっと(好調な売り上げの)一つの要素ではあるだろう」
と二見書房の担当者は話す。首相の漢字誤読がすくなからず漢字本の売り上げを後押ししたかたちだ。
麻生首相は「経済通」とも言われる一方、証券取引の前場を「まえば」と読んだこともあった。ちなみに同書では、「前場(ぜんば)」は「恥をかかないための入門編」に掲載されており、「まえばと読んだ人は株を知らない」という解説が付されている。