「がんばろう日本!」「不況突破企画」がキャッチコピー
米国の金融危機に端を発する未曾有の景気後退に、大手スーパーは11月から値下げキャンペーンに突入している。当初売れ行きが鈍かった高額品や嗜好品に加えて、食料品や日用雑貨といった生活必需品にまで響いてきたことで、消費が伸びる年末に向けて「勢いをつける」意味合いがあった。
「KY(カカク ヤスク)でいこう!」と大々的な公告を展開した西友は、親会社の米ウォルマート・ストアーズの商品調達網を活かした円高還元セールに加えて、12月4日からは店頭価格が他のスーパーのチラシの価格と比べて高かった場合は値段を安くする「他社チラシ価格照合」制度を導入した。
他社が値下げすれば、追随しないことには集客力も落ちて売上げも上がらない。値下げ品目の対象を拡大するとともに、キャッチコピーも「円高還元」から「がんばろう日本! とことん価格」(イオン)「不況突破企画」(セブン&アイHD)と、生活支援を全面に押し出した。大手スーパーの値下げ合戦は、年末に向けてまだまだ加熱しそうだ。