電子コミック市場は前年度比2.4倍255億円
小学館を始め大手出版社はこれまで、マンガの有料配信を、個々のユーザーや漫画配信サイトに行ってきた。そうしたウェブ配信ビジネスは05年から急成長。インプレスD&Rの調査によれば、07年度の電子コミック市場は対前年度比2.4倍の255億円になった(うちケータイは229億円)。マンガのウェブ配信最大手のイーブック イニシアティブ ジャパンによれば、マンガが手軽に読めるケータイの普及をきっかけに売り上げが急拡大。同社には約40万人の会員がいて、月に2万人がマンガを購入している。
「マンガは紙で読むもの、という固定観念が薄れてきている。これからはケータイに加え、PCでマンガを読むユーザーの数がさらに増えていくはず」
と同社では予想、現在配信している過去の作品だけでなく、有名漫画家の書き下ろしや連載が配信に加われば、さらに市場が活気付くのではないかと話している。今回の新戦略はPCだけだが、携帯にまで広がると影響は大きい。それだけに「少年サンデー」の今後が気になるところだ。