「エステに行くお金はない」 20~30歳代が始める「ホームエステ」

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ホームエステ関連商品は全体的に伸びている

   美顔器を使っている女性が投稿サイトやブログに、「毛穴もスッキリするし手触りもしっとりするし、乾燥対策には欠かせなくなりました」「きれいになりそうな感じ」などと書き込んでいる。

   積極にホームエステに取り組んでいるという、都内の会社に勤める20代女性は、

「数年前に比べて、最近の美顔器は進化していて、エステティシャンのテクニックいらずになってきています。自分でやるのは危険だと言う人もいますが、自分が一番、肌の状態をわかっているので、他人に任せるより安心です。それに、マッサージをして肌がやわらかくなっていくと、なんだか心もほぐれるんですよ。どんなに忙しくても、欠かせません」

   もっと手軽に、キレイになりたいという女性に人気なのが、美容目的の「入浴」だ。血行がよくなって毛穴から余分な皮脂や老廃物が排出され、リラックス効果もある。「たまのエステより、毎日お風呂に入る方がお肌にいい」と言う人もいる。

   女性客が多い「東急ハンズ銀座店」は、入浴剤やバス関連商品、エステツールなどを他店よりも充実させている。入浴剤は、およそ1000アイテムを揃える。発汗を促し、毒素を排出する「デトックス」効果があると言われる「ゲルマニウム」や「とうがらし」入りが人気だ。また、「プラセンタ」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」といった化粧品の原料が入った入浴剤も売れている。1個あたり100~300円(分封タイプ)が中心だ。色々試したいと、30個買っていく人もいる。

   入浴中に使い、小顔効果が期待できる「アルミ製の顔用マスク」や、顔の上を転がしてマッサージする「ローラー状のエステツール」なども売れている。5階ヘルス&ビューティ売り場の責任者、内山雅章さんは、

「ホームエステ関連商品は全体的に伸びていますが、高くて、めったに行けないエステより、自分でできることを毎日続ける方が効果的だと考える人が増えているのではないでしょうか」

と話している。

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