ホンダ販売不振の「お先真っ暗」 F1緊急撤退の背景

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トヨタ自動車は来シーズンも参戦する予定

   福井威夫社長は、

「11月の販売状況が1年続くと自動車業界全体がひどい状況になる。もっと悪くなるかもしれない。各国のビジネスは厳しく、これからますます世界的に加速する」

と話し、F1撤退についても「緊急を要した」と話している。同社では、F1の開発技術をハイブリッド車、「Fit」クラスよりも小さくて燃費性を向上させた車、小型のディーゼルエンジンの開発に充当させ、あたらしい「車作り」に方向転換する、としている。

   金融危機を受け、世界的に自動車の販売が振るわない状況が続いており、各社がF1から撤退するケースも懸念される。ホンダの撤退で、日本からのF1参戦はトヨタだけとなるが、トヨタ自動車広報部は「現時点では撤退の予定はなく、来シーズンも参戦する予定」としている。

   記者会見のなかでホンダの福井社長は「F1をやりたい気持ちは今でも強い。ただし、状況が許さなかった」と悔しさをにじませていたが、記者からは「非常にドライな決断。F1の時代がひとつの局面を迎えたということだろう」という声も聞こえた。

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