「美人過ぎる市議」のドロドロ 告発は「私的恨み」なのか

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   「美人すぎる」とネット上などで話題になった青森県八戸市の藤川優里市議(28)が、市民オンブズマンに加え、藤川市議の後援会会長から、政治資金収支報告書に虚偽の記載があるとして、告発された。藤川市議は告発について「私的な恨みとしか思えない」などと述べているが、「内輪モメ」の背景には何があるのか?

藤川市議「2007年には個人献金なかった」と反論

八戸市民オンブズマンが違反の「証拠」として示しているメール
八戸市民オンブズマンが違反の「証拠」として示しているメール

   八戸市民オンブズマンは2008年12月3日、藤川優里市議の政治資金収支報告書に虚偽の記載があるとして、青森県警八戸警察署に告発状を提出した。この告発には、オンブズマンの会長名の他に藤川議員の後援会長だった佐々木聡氏の名前が連名で加わっている。オンブズマンなどによれば、藤川市議の2007年の政治資金収支報告書に個人献金があったにもかかわらず、自民党からの20万円以外に何も記載されておらず、政治資金規制法違反にあたるというのである。

   藤川市議はこれについて、「個人献金は、今回記載されるものではありません。次の時期に記載するもの」などと主張。日本テレビの取材に対しては、

「(07年)12月31日締めということですから、皆さんにテレビとかインターネットで取り上げて頂けたのが、その後の1月なので、個人献金があったのはそのあとなんですね」
「去年(07年)は、個人献金は全くなかったので」

と答えており、2007年には個人献金がなかったため、政治資金収支報告書に記載するものではなかったと主張。告発自体についても「私的な恨みがあるとしか思えない」と述べている。

   これに対し、八戸市民オンブズマンはJ-CASTニュースに対し、「07年中に個人献金があり、その証拠もある。書類も揃えないで告発するわけはない」としている。オンブズマンが証拠として示しているのは、藤川市議のホームページで寄付金を入金する際に寄付者が送付したメール2件。いずれも07年9月10日に送付されたものだ。藤川議員はテレビ局の取材に対し、1件については「申し訳ないということで返金した」と述べ、もう1件については知人がテストのために送ったものとしている。

07年中に個人献金を受け取っていた?

   内部告発者というかたちになる、藤川市議の後援会会長の佐々木聡氏は、この2件のメールについて礼状を送っていたという。佐々木氏は「そもそも返金したのなら入金したということで、その記載が収支報告書にない。それに、この2件以外についてもお礼のメールを書いている」と述べており、07年中に個人献金を受け取っていたのは間違いないと主張している。

   そもそも後援会会長であるはずの佐々木氏が告発に加わったのはなぜなのか。同氏はJ-CASTニュースに対し、

「選挙のときは、私が有権者にお願いして投票してもらった立場。不正や腐敗に関わっているのならば、私には告発する義務があると思った。なぜ庇わないのかとも言われたが、政治は仲良しクラブではない」

と説明している。今回の告発に参加したことについても、オンブズマン会長から記載がおかしいとの指摘を受けたことがきっかけだったとしている。

   藤川市議と佐々木氏をめぐっては、佐々木氏が八戸市民オンブズマンの副会長に就任した08年6月に、藤川議員側が「兼務するのは不適切」として佐々木氏の辞任を主張。一方、佐々木氏は後援会を解散することを決めており、後援会はすでに空中分解状態になっている。佐々木氏は、藤川市議の父・友信氏(県議選で落選)を応援していた医療法人仁桂会の理事。仁桂会と藤川市議とのあいだでトラブルがあったと述べており、ゴタゴタが続いている状態だった。さらに、藤川市議の水着姿を盛り込んだ写真集やDVDが出されることが明らかになり、佐々木氏は「議員として不適格」と藤川市議を批判していた。

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