「セクハラ」「ストーカー」「レイプ」 早大悩ませた相談719件の中身

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原因究明は困難な情勢

   流出した経緯については、大学は

「08年7月に、専門性の高い嘱託職員が、整理作業を進めるために、データを自宅に持ち帰った。作業中のファイルが学外のPCからファイル交換ソフトを介して流出した可能性がある。同一のファイルは大学には存在しない」

と発表。早稲田大学広報室によると、情報流出にかかわった嘱託職員は、

「元々はエクセルのファイルだったものを、データベース化しようとして(データベースソフトの)『アクセス』のデータに変えようとしたが、上手くいかなかった。そこで、ITスキルに長けた学外の知人に相談した」

などと説明しているという。同大広報室では、

「この嘱託職員が知人にファイルをメールで送信したかどうかは確認できていない。職員のPCからは、すでにファイルが削除されている」

とも話し、「証拠物件」は失われた状態。原因究明は困難な情勢だ。

   大学側は

「関係の皆様には深くお詫び申し上げたい。今後再発防止策を徹底し、早急な信頼回復に努めたい」

とのコメントを発表したが、流出した内容が内容なだけに、信頼回復には時間がかかりそうだ。

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