ゲームのアイテムは売られる
ウイルス感染したPCは、インターネット経由で自動的に複数のウイルスをダウンロードする。トレンドマイクロが実験したところ、感染したPCは1か月で10種類以上ものウイルスをダウンロードした。同社によれば、「オートラン」の主な目的は個人情報の窃盗。特にオンラインゲームのデータやメールアドレスが狙われているのだと言う。オンラインゲームの場合、ゲーム内で獲得した、キャラクターの成長を表す経験値や、アイテムが奪われる。アイテムはゲーム上で数百円から数万円で売買される。メールアドレスは名簿業者などに売られる。
「ウイルスは個人では発見しにくいプログラムが組まれているし、仮にゲームのアイテムが無くなったとしても、システム上のトラブルか何かだと勘違いしてしまう。今後も『オートラン』の被害は続くことが予想されるため、注意をしてほしい」 と同社は呼び掛けている。