かつてない規模で始まった スーパーの猛烈「値下げ合戦」

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他社が値下げすれば、うちも下げないとお客が来ない

   ダイエーはこれまでにも食料品、衣料品、生活用品を1000品目値下げしていたが、10月に1000品目、11月19日から2000品目を追加した。合計4000品目をダイエー直営店とグルメシティの339店で、10~40%引きで販売する。09年2月28日まで。

   内訳は食品が2000品目、衣料品が400品目、生活用品が1600品目だ。対象商品は生活必需品や季節商品が中心で、毎月変わる。正月に向けて需要が増える「切り餅」(1kg)は通常価格898円を748円に、IH対応のフライパン(28cm)は2480円を1980円に値下げする。

   広報担当者は、

「お客様がいつ来ても、『あれも、これも安い』と喜んでいただけると思います。10月以降に値下げした商品は、売上げが3割伸びました」
と話し、早くも効果が現れていることを強調する。

   イオンも10月18日から食料品や衣料品を1000品目値下げしていたが、11月1日から1000品目を追加し、合計2000品目を10~30%値下げしている。追加したのは、主にワイン、マグロなどの水産品、畜産品だ。

   日本チェーンストア協会の広報担当者は、「値下げ合戦」と化した現状をこうみている。

「可分所得が伸び悩み、1円でも安く買いたいというのが、今の消費者の本音です。売れなければ困りますから、店側は消費者ニーズに合わせていくしかありません。値下げ合戦はどこまで持ちこたえられるかの『体力勝負』で、中小のスーパーには厳しいかもしれません」

   実際に都内、中規模のスーパーの社員から、

「他社が値下げしている中で、うちも下げないとお客が来ない」

という嘆きも上がっている。

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