パチスロが未曾有の危機 ギャンブル性ないとダメなのか

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パチンコはゲーム性の自由度が高まる

   風営法の遊技機規則改正では、パチスロのゲーム性も大幅に制限された。例えば、旧4号機では、ボーナスが出ているときにある一定のボタンの押し方をすることでメダルを多く獲得できた。それが、5号機ではなくなったのだ。

「その結果、だれがどんな打ち方をしても、同じ枚数を獲れるようになりました。攻略の要素が制限され、ユーザーの方には面白くなくなったんですよ」(マルハン広報担当者)

   その一方で、パチンコは、ゲーム性の自由度が高められた。例えば、ギャンブル性の高いタイプの台と低料金で長い時間楽しめるタイプの台を合わせて、それぞれの良さを折衷した台を作れるようになった。マルハンでは、「ゲーム性が高まった面白いパチンコ台になって、集客に貢献しています」と話す。同社では、1円パチンコも導入して、初心者や女性など様々なユーザーに楽しめるようにしているという。

   ただ、パチスロ機メーカーも、巻き返しに必死のようだ。シェアトップのセガサミーホールディングスは、07年9月の中間決算で初の営業赤字に転落したものの、担当者が次のように話す。

「例えば、『ハードボイルド』という台なら、規制の範囲内で、遊び方を指示するナビゲーションのART機能を4号機と同じように付けるなど、ゲーム性を取り戻す開発努力をしています。まだ、売り上げは低いですが、実績は戻ってきていますよ」

   もっとも、パチンコよりギャンブル性が高いことが人気だったのがパチスロ機。以前の人気を回復できるまでになるかは、未知数だ。

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