自殺に使われた「ムトウハップ」製造中止 「やめないで」存続望む声続々

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工場の従業員のうち、すでに半数以上が退職

   日本チェーンドラッグストア協会は08年5月、加盟店舗に「ムトウハップ」の販売を自粛するよう要請した。販路の8割を占めていた薬局やドラッグストアで扱われなくなり、売上げはがた減りする。さらに「amazon.com」などの通販サイトでも取り扱いをやめた。薬局での販売規制は7月に解除されたが、武藤鉦製薬の社員は、こう嘆く。

「解除から数か月経った今も、8割の薬局が商品を扱ってくれません。中にはお客様に対し、弊社が『倒産した』とか『厚生労働省から売ってはいけないと言われている』などという、いい加減な説明をしている店もあったようです。協会が解除したことや、その理由を全会員にきちんと伝えてくれていたらよかったのですが」

   社員によると、十数人いた工場の従業員のうち、すでに半数以上が退職した。在庫整理や返品対応で09年中は会社を存続させるが、「その後はわからない」としている。

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