アメリカのマクドナルドにはあって、日本のマクドナルドにはないメニュー「クォーターパウンダー」。海外ではビックマックと並んで人気のハンバーガーがついに日本でも本格販売されることになった。100円バーガーに代表される低価格なラインナップなどに「プレミアム商品」も加えることで、客層の拡大を目指す。
ボリューム感たっぷりのビーフが特徴
「クォーターパウンダー」を手にする原田泳幸社長(左)と北島康介選手(右)
今回発売されるのは、「クォーターパウンダー・チーズ」「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」の2品。11月28日から関東圏のマクドナルド約1200店舗で販売を開始し、その後、12月には大阪で、09年1月には名古屋でと、徐々に販売店を拡大していく。
商品名の「クォーターパウンダー」は、4分の1パウンド(約113グラム)のビーフパティを使用していることを示している。通常2.5倍の大きさのビーフパティで、ボリューム感たっぷりのビーフが特徴だ。
価格は「クォーターパウンダー・チーズ」の単品が350~360円、「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」が480~490円となっている。
日本マクドナルドの原田泳幸社長は26日の記者会見で
「100円マックに代表される『バリュー』メニュー、レギュラーセットを中心とする『コア』メニューに加えて、新たに『プレミアム』ラインを追加したということ。高価格路線というわけではない」
と説明。メニューの幅を広げることで、客層を拡大する狙いだ。
クォーターパウンダーは、「メガマック」「マックグリドル」に続くアメリカ発の商品だ。いずれの商品も日本での販売が好調だったことから、「クォーターパウンダー」の投入を決めた。
「ビーフのハンバーガーならマクドナルドだ、というようなブランドを作っていきたい」
と、意気込みを口にした。
北島も絶賛「アスリートにはもってこい」
発売記念イベントでは、「食べた?」などのメッセージ付きのジャケットを着込んだ参加者が会場を盛り上げた
同社は発売にあわせて、日比谷公園の野外音楽堂で記念イベントを開催した。約3000人の観客を前にした舞台には、北京オリンピックの金メダリスト・北島康介選手が登場し、ハンバーガーにまつわるエピソードを語った。
「選手村の食堂にはマクドナルドの食堂があるんですが、僕自身、けっこう食べていたんですよ。食べ慣れたメニューがあると、めちゃくちゃ安心します。(試合前の)緊張をほぐしてくれました」
クォーターパウンダーを食べた感想を問われると、
「すごいジューシーでした。腹にたまる感じがしました。アスリートにはもってこいですね」
と太鼓判を押していた。