RKB広報室ではコメントを拒否
これらの対策が「『麻生』対抗策」なのかが注目されるところだが、RKB広報室では、
「当社として必要な株式情報は、すでに発表していますので、質問にお答えする必要はないと考えております」
とコメントを拒否。麻生側にも、株式取得の目的や、筆頭株主になる意思の有無などについて問い合わせているが、現段階で回答は寄せられていない。
一方、存福民放テレビ関係者からは、「騒ぎすぎなのでは」と、冷ややかな声も聞こえてくる。
「最近になって『RKBに(関連企業の)麻生病院のCMが多く出ているなー』という印象はありますが、こちら(福岡)では、特に株の件は話題にはなっていません。別に、テレビ局1局(分の株を)取ったぐらいで、(業界が)何とかなるというものでもないでしょう。影響力を及ぼしたいのであれば、スポットCMの出稿の量を変えるとか、違うやり方がいくらでもあるはず」
その上で、
「ただ、社長の泰さんは優秀な方ですし、今回の件を通して、経営状態が上向いてきた麻生病院などをアピールしたいのかも」
と推測。いわば、「政治的と言うよりは、麻生グループのビジネス面のPRに生かしたいのでは」との見方だ。
「麻生」が提出した「大量保有報告書」の保有目的の欄には
「安定株主として長期にわたり保有する予定」
とあるのみだが、今後もさまざまな憶測を呼びそうだ。