「大学時代に発症した可能性もある」
この背景として、小泉容疑者の精神疾患の可能性を指摘する声もある。アルファブロガーとして知られる経済学者の池田信夫さんは、ブログで
「『犬の仇討ち』というシュールな動機も、本当かどうかはわからない。むしろ統合失調症のような疾患を疑ったほうがいいだろう」
と指摘。「事件の『意味』を解説するのは無駄」などとマスコミを批判している。専門家からも、統合失調性の可能性を指摘する声が上がっている。例えば精神科医の和田秀樹さんは、
「直接診察しているわけではないので、決めつけることはできない。様々な可能性がある」
としながらも、
「統合失調性の可能性は、2~3割はあるのでは。自らへの被害を妄想的に膨らませている点や、佐賀大学に入学するまでは学業などが上手くいっていた点を踏まえると、大学時代に発症した可能性もある」
と指摘する。和田さんは、それ以外の可能性としては
「ペットロスにともなうPTSDの可能性もある」
「供述の一貫性のなさからすると、嘘を言っているのでは。病的な虚言癖の可能性もある」
とも話しており、
「今後の捜査で証拠があがってくれば、犯行の背景も絞り込まれてくるのでは」
とみている。今後の捜査で、仮に小泉容疑者の精神疾患が明らかになった場合は、公判では、責任能力の有無が焦点になる可能性もありそうだ。