求められれば社員証を掲示する
大手業者のヤマト運輸は事件後に、(1)制服、制帽、名札を着用する(2)訪問時には「ヤマト運輸の○○です」と名乗ることを、徹底させた。広報担当者は、
「お客様から、『(宅配に来られるのが)不安だ』という声が数件寄せられたこともあり、今一度、徹底させました。また、今回から初めて、求められれば社員証を掲示するようにしました」
と明かす。
佐川急便も同様にしているほか、ホームページで、宅配便事業者を名乗る不審者に注意するよう呼びかけている。広報担当者は、
「当たり前のことですが、配達員に徹底させ、お客様に安心していただくしかないと思います」
大手宅配便業者やデパートから配達業務を請け負うことの多い、赤帽首都圏軽自動車運輸協同組合の担当者は、
「配達がやりにくくなりそうだ、という声が同業者間であがっています。ドアの前で名乗るとか、制服を着用するとか、以前からやっていましたが、それ以上の確認作業が生じれば、時間のロスは出ますよ。まぁ、やるしかないですけどね」
と話し、これから影響が出てくるとみている。