「今後もまだ下がるのではないでしょうか」
低価格の液晶テレビは最近、増えている。テレビメーカーのバイ・デザイン(東京都中央区)は3万9800円の19型DVDプレーヤー内蔵液晶テレビを自社サイトで販売している。アナログテレビなので、地上デジ放送を見るには別途チューナーが必要となるが、それを考慮しても安い。もともとの定価は5万9800円で06年末から販売していたが、08年10月末に2万円下げた。広報担当者は、
「個人客が2台目として購入しているほか、法人需要も多いです。DVDプレイヤーが内蔵されているので、店頭でのプロモーション用にと大量に購入されているようです」
と話し、売れ行きは好調のようだ。
大手家電量販店「ヤマダ電機」(本社 群馬県高崎市)は地デジ対応の20型液晶テレビを6万円台から、アナログタイプは4万円台から販売している。広報担当者は、
「各メーカーは地上デジタル放送への完全移行に向けて、新製品をどんどん出しています。最近はコストを抑えて低価格にし、台数を多く売るという傾向があり、1年前と比べて全体的に数万円も値下がりしています。今後もまだ下がるのではないでしょうか」
より画質が良い「フルハイビジョン」も安くなっているという。同店では32インチで10万円台から、37インチで20万円台から販売している(価格は日々変動する)。
値下げの効果もあって、2台目、3台目に購入する人はさらに増えそうだ。