コンピュータ業界の「ハッカー」的な存在
「DS」用ソフトの海賊版販売では、08年11月13日に京都府警生活経済課ハイテク犯罪対策室などが大阪府寝屋川でゲームをネットで販売をしていた有限会社の3人を逮捕。この会社は国内最大と言われた違法販売会社で、ホームページ「DSGAMEJP」に「DSゲームはダウンロードする時代」、「全てのゲームが0~500円」などと明記していた。
しかし、こうした明らかな違法行為は検挙の対象になるが、違法なゲームデータをアップした犯人を見つけるのは困難なのが現状だ。ゲーム業界に詳しいジャーナリストは、今回の「クロノ・トリガー」の流出を含め、ゲームデータを違法にアップする目的は、コンピュータ業界の「ハッカー」ともいえる、とJ-CASTニュースに明かした。ゲームデータをライバルよりも早く解析しネット上にアップ、勝利し、名誉を得る、という人たちなのだという。
「ゲーム機だけを買ってソフトは無料でダウンロードすればいい、と考える若い人が増えている。これではゲーム業界は売り上げが落ち込み衰退してしまう。解析を阻止するプロテクトをかけても破られる、いたちごっこが続くなら、違法ソフトで遊んだ人も厳しく取り締まるべきではないか」
と話している。