新卒採用どころではない 外資系金融機関は就職氷河期

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2010年の新卒採用は日本のメガバンクも「氷河期」?

   一方、そんな投資銀行や海外部門を、遅まきながら強化しようとしているのがメガバンクや大手証券で、ここでの人員増を計画していた。

   ところが、その人材を新たに雇う必要もなくなった。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)では投資銀行業務などのスペシャリストの中途採用ですら、「モルガン・スタンレーとの戦略提携の効果が見込めるので、(中途採用の)インセンティブが働かない」と、積極採用にはほど遠い。

   09年春にメガバンクに入社を予定している新卒者は、みずほフィナンシャルグループが2350人(みずほ証券などを含む全体)、MUFGが約1500人、三井住友銀行は2400人を採用。野村証券も約680人、日興コーディアル証券は290人の入社を予定している。

   各社は10月から、2010年度の就活学生に向けてセミナーなどの開催や採用スケジュールを公開しエントリーをはじめたが、採用人数については「決まっていない」と口をそろえる。

   あるメガバンクの関係者は、「新卒採用は他業種に比べても、日本の金融機関はまだいいほうだが…」と言葉を濁すが、世界的な金融危機で収益が激減するなかで、採用人数が減ることは容易に想像できる。

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