最低10万、ブランドは100万以上 スポーツ仕様「自転車」がブーム

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   メタボ防止のためもあって、かっこいいスポーツ仕様の自転車を走らせる中高年が増えている。シティサイクルに比べて値段が高く、10万円以上する。ブランドものは100万円以上。お金に余裕のある層が買っているようだ。

通勤にも高級スポーツ車が多くなっている

「ロードバイク」「クロスバイク」が大人気だ(写真はイメージ)
「ロードバイク」「クロスバイク」が大人気だ(写真はイメージ)

   「ロードバイク」や「クロスバイク」といった「スポーツ車」が、自転車通勤する会社員や健康志向の中高年の間でブームになっている。自転車産業振興協会によると、スポーツ車の1店舗あたりの販売台数が2008年7月は157.1%、8月は141.7%、9月は200%と増加している。自転車全体は数%程度の微増にとどまっているなか、スポーツ車の伸びが目立った。

   全国の販売店から、「通勤に高級スポーツ車が多くなっている」(東京都)、「一般ユーザーがスポーツ車に興味をもち始めているようで、いままでママチャリにしか乗ったことがない人がスポーツ車を見に来店する人が増えてきている」(愛知県)、「スポーツ車が売れた。ヘルメット、メーターなど小物も売れる」(岩手県)という声がかなり上がっている。

   自転車専門店「フレンド商会」(東京・阿佐ヶ谷)は地下2階地上4階にかけて、スポーツ車、シティバイク、部品を販売している。スポーツ車がおいてある3階売り場担当者は、

「この数年間、スポーツ車の売上げは前年比10%ずつ増えています。購入者は30歳代が多いですが、4月からメタボ検診が導入されて、健康のために始める40、50歳代も増えています。安くても10万円近くするので、若い人よりも中高年のほうが何かとお金をかけていますよ」

と話す。

   スポーツ車の初心者に人気があるのは、「クロスバイク」と呼ばれるタイプで、街中での使用に向いている。スピードは20キロメートル以上出る。よく売れているのは、7~10万円の比較的手を出しやすい価格帯だ。

   本格的なのは「ロードバイク」。時速25~30キロは軽く出る。フレームはアルミ製が一般的だが、軽くて乗り心地がよく、カーボンファイバ(炭素繊維)製の人気が高まっている。30万円前後のものが売れている。

   スポーツタイプは国産車が年々減っていて、ほとんどが欧米ブランドだ。中でも人気が高いのは、イタリアの「コルナゴ」や「ピナレロ」。時計で言うと「ロレックス」、鞄で言うと「ルイ・ヴィトン」にあたると言われ、安くても30万円台後半する。また、「コルナゴ」が高級スポーツカー「フェラーリ」とコラボレーションしたものは100万円前後で、車が買える値段だ。

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