スマートフォンなどで「Yahoo!」を見るとそれだけで2000円
たとえば、携帯電話向けサイト「J-CASTモバイル」のトップページのデータ量はおよそ115キロバイトだが、これをある通信会社が設定している国際ローミングサービスの料金(5円/1キロバイト、最初の10キロバイトは100円)にあてはめると、トップページを閲覧するのに625円かかる計算になる。また、「iPhone」といったスマートフォンなど、PCブラウザに対応した通信に特化した携帯電話端末で、「Yahoo!」や「J-CASTニュース」PC版を閲覧すると、初回のアクセスでおよそ2000円ほどになる。実際は画像やスタイルシートがキャッシュされるため2回目以降のアクセスでのデータ量はこれに比べて少なくなるが、かなりの割高感は否めない。動画投稿サイトで動画を閲覧したり、音楽ファイルをダウンロードしたりすれば、かなりの高額料金が発生することは当然予想できる。
では実際、国際ローミングサービス対応の携帯電話を使って、10万円、20万円などの高額請求がされた場合はどうなるのか。J-CASTニュースがNTTドコモ、ソフトバンクモバイル、KDDI(au)の広報担当者に問い合わせたところ、
「ご利用される際にパケット定額についての説明はしており、ご理解いただいている。支払ってもらうことになる」(NTTドコモ)
「パンフレットなどで申し込み時に説明しているので、使った分はお支払いいただくことになる」(ソフトバンクモバイル)
「事後的な救済は行っていない」(KDDI)
と3社とも「支払ってもらう」としている。ケータイを日本で使っているように海外で使ったら最後、高額料金を支払わなくてはいけないということだ。