05年2月号に自民浜田靖一、民主長島昭久議員が登場
もっとも、「座談会に参加したこと」を問われそうなのは、与党側も同じだ。鳩山氏が登場した3ヶ月後の05年2月号の座談会(第20回)には、自民党の浜田靖一衆院議員と民主党の長島昭久衆院議員が登場。言うまでもなく、浜田議員は、防衛相として田母神氏を更迭した人物だ。
座談会では、04年11月に発生した中国潜水艦による領海侵犯事事件について、中国への弱腰ぶりを批判した上で、
「間違った教育を受けて、間違ったメディアの報道を聞いていればそれが正しいと思ってしまう。中国に対する弱腰もこれが根底にあるのではないだろうか」
などと批判。さらに、靖国神社問題について
「小泉首相も必ず8月15日に参拝を行うべきだ」
とした上で、中国から猛抗議があることを念頭に
「外圧が掛かるような行為をわざと行わないと、人々の心が一つになることはないのではないか」
との見解が披露されている。一方、両議員が所属する政党については、
「民主党に属する議員の主義主張の幅は広すぎる。これでは選挙互助会。自民党で公認が取れない人が民主党に来ているのに過ぎない。また自民党と公明党の連立も諸悪の根源だ。自民党が自民党らしい政治をできなくなっている」
などと嘆いてみせている。
長島昭久議員については、民主党役員室が「誌面は懇談内容が正確に反映されていない」などとコメントしている。
「(懇談の)内容は、特にテーマが決まったものではなく、ワインを飲みながらの雑談といった感じで詳細を記憶しておりません。ただ、後日送っていただいた広報誌『アップルタウン』に目を通し、必ずしも当日の懇談内容が正確に反映されたものではなく元谷代表の持論が展開されているとの印象を持ちました。しかし、個々の発言内容がカギ括弧付で引用されているわけでもないので、抗議や訂正を求めるなど特段のアクションを起こさないまま今日に至ったというのが経緯です」
一方、浜田靖一議員の事務所では「3年半も前のことなので、当時の事情は分からない」としている。
座談会は、これまでに少なくとも65回行われており、自民党からは安倍晋三元首相など20人以上、民主党からは、山岡賢次衆院議員など10人以上の国会議員が出席している。