「売れる」マンションの条件 「都心が人気」ではない新事情  

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湾岸エリアの超高層のマンションも苦戦?

   一方、新築ラッシュが続いた湾岸エリアの超高層のマンション。都心に近く、「売れる」条件を満たしているかというと、必ずしもそうでもないらしい。周囲に特売のスーパーもなく、物価も安くない。銀座などの繁華街に出やすいことはあるが、生活するには適さないというわけだ。

   さらに、超高層マンションも10年すぎると大規模修繕の問題が浮上する。「住人が多く意見がまとまりにくいので、将来を考えると超高層マンションや、都心部でも中古マンションは敬遠されぎみ」(不動産経済研究所)という。

   不動産調査の東京カンテイは、「都心に近く、最寄り駅に近い物件ほど値崩れしにくいとは言えます。しかし、最近はどのエリアが売れているとかは言いづらい」と話す。

   それでも人気エリアを推測すると、新築マンションではJR中央線「三鷹」や東急大井町線「等々力」、東急田園都市線「二子玉川」。中古マンションでは原宿や神谷町、御茶ノ水など都心の一等地のほか、JR京浜東北線「浦和」や京王線「百草園」、西武新宿線「花小金井」など、交通の利便性の良さと物価が安く、かつ居住環境の良い成熟した、歴史ある住宅地が人気のようだ。

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