小沢一郎民主党代表がインターネットを使った公開記者会見で述べた「竹島は日本の領土だと思っております」という発言が、ネット上で「なぜ『日本の領土だ』とはっきり言わない!」とかみつかれている。小沢代表は2008年7月の会見でも、竹島は既に日本の領土ではない、とも受け取れる発言をし、ネットが騒然となったばかりだ。
「韓国、中国、アメリカの首脳にズケズケ言っています」
小沢代表は2008年11月3日に投稿動画サイト「ニコニコ動画」の生放送「1万人ネット会見」に出演。ネットユーザーから寄せられた質問に答えた。会見の会場になったのは学園祭開催中の東洋大学。司会を務めた勝谷誠彦氏は、ネットユーザーの大きな関心事は韓国、北朝鮮、中国との外交問題であり、民主党が政権を握った場合、韓国と融和的になると心配するネットユーザーが多い、と説明。
小沢代表は、「僕は逆だと思う」とし、日本は外国に対し自己主張ができないのが問題で、
「僕は現在も韓国、中国、アメリカの首脳にズケズケ言っています。お互いに意見をぶつけ合って、結論が出たら、尊重しなければならない」
と、「融和」よりも「議論」の姿勢を明らかにした。
竹島問題については、
「私は竹島については日本の領土だと思っております。ただ、向こうは向こうで、その、(自国の領土だと)主張して実効支配しているわけですね。現実に。(日本の)主張をきちんと韓国にぶつけて話し合いをしなければいけない」
と、ここでも韓国との「議論」を強調した。しかし、ネットでは
「なぜ日本の領土だとはっきり言わないんだ!」
という批判的な意見が多い。ちなみに、外務省のホームページには
「竹島は、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに我が国固有の領土です」
と書かれていて、韓国による竹島の占拠は
「国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠」
としている。