ホンダの会合で「イベント反対」と宣言した人物がいた?
バイク専門誌の編集者はJ-CASTニュースに対し、石原都知事とホンダの「不仲」の発端は、都が「公道」レースを強行しようとしたからだ、と説明する。
「安全を確保できないイベントには協力できません、ということでスポンサーを降りた。他のメーカー3社も同じです。結局、公道レースは無くなった訳ですが、第2回目も協力会社から外れたのは、しこりが残っていて、話し合いの前進が無かったからでしょう」
そして、
「ホンダから『記事にすれば広告を引き上げる』などという申し入れは来ていませんし、ありえないことだと思います」
だとすると、石原都知事の発言は何の根拠も無いことになる。東京都総務局行政部振興企画課はJ-CASTニュースの取材に対し、石原都知事の一連の発言は、石原都知事自身が何人かの業界関係者に聞かされた話なのだという。東京都はホンダに対し08年8月に文書で「照会」を求めている、と明かす。ホンダが開いたある会合で、「ホンダとしては、このイベントに反対しているんだ」と述べていた人物がいたはずだ、といった質問が含まれているという。しかし、未だにホンダからははっきりとした回答は来ていない。真相はいまだに闇の中だ。