「サービスの仕様変更、すなわち有料化」??
ただ、同社端末「911SH」(シャープ製)のY!ボタンを実際に操作してみたところでは、30KB前後のフラッシュのファイルを読み込んだ上で、数KBの見出しの固まりのようなものを複数回読み込んでいる様子だ。これを踏まえると、Yahoo!ケータイトップページにアクセスした際は30KB~50KB程度のデータが転送されているものとみられる。これを「1パケット0.21円」で計算すると、定額プランに入っていないユーザーは、Y!ボタン1回あたりにかかる費用は「50.4~84円」ということになり、割高感が浮き彫りになる。
NTTドコモとKDDI(au)は、いずれもケータイからウェブサイトに接続する際のトップページには通信料を課金しておらず、ソフトバンクモバイルが一足早く有料化に踏み切った形だ。ソフトバンクモバイル広報部では、有料化の経緯については
「サービスの仕様変更、すなわち有料化、としか申し上げられません」
と、詳しい説明を避けている。
ただし、同社の孫正義社長は9月30日の決算発表会の場で
「ARPU(契約者1人あたりの月間収入)下落に打ち止め感が出てきた」
として、ARPU上昇への期待感を示しており、今回の「Y!ボタン有料化」も、ARPU上昇策の一環とみられる。