「ここまで下がると高い配当利回りは魅力的」
2006年6月期から実施している野村ホールディングスは、「四半期配当によって、業績を反映した、機動的な配当政策が可能になった」と話している。同社は四半期ごとに8円50銭を配当しているが、業績がよければこれにプラスアルファを上乗せして配当する。
ある個人投資家は「四半期配当であれば、株を買ってすぐに配当金を受け取ることもできる。長期保有の場合も、年金の代わりになっていい」と話す。
バブル後最安値の声を聞いて、「底が見えてきた」と考える個人投資家は少なくないようだ。投資家にとって配当利回りが上がれば、その株を保有しているメリットも上がる。ある証券アナリストは、「いまは株価の下落で配当利回りが上がっているのでしょうが、ここまで下がると高い配当利回りは魅力的に映るのではないか」とみている。