「このまま行くと、皇室への敬愛が崩れかねないとすら思います」
確かに、このところ日本のメディアからも雅子さま批判とみられる声が強い。
毎日新聞の社会部記者は、2008年10月21日付同紙コラムで、雅子さまに「公務軽視」との批判が一部であることを伝えた。雅子さまは08年10月12日、皇太子さまがご出席された大分県での全国障害者スポーツ大会を欠席し、愛子さまが通われている学習院初等科の運動会を観戦した。このことに対し、毎日記者は、宮内庁の説明が不十分だったとして、「天皇、皇后両陛下や皇族方が積み上げてきた公務を重視するというあり方を、根本から覆すともとらえられかねない雅子さまの行動に対して、どう考えているのか」と疑問を投げかける。
また、週刊文春10月16日号によると、雅子さまのこの運動会観戦に、朝日新聞の名物記者がかみついた。それによると、この記者は宮内庁定例会見で、「ある意味とんでもないこと。危機感すら感じます。このまま行くと、皇室への敬愛が崩れかねないとすら思います」と苦言を呈した。この記者は、同誌の取材に質問の有無を答えていないが、毎日記者は「公務よりプライベート優先では」との質問が会見で出たと明かしている。
英タイムズ紙の記事は、こうしたメディアの論調を意識したのかもしれない。
雅子さまに同情的な同紙は、今回の記事でも「医師たちが公務に出ないよう助言しているため、雅子さまは依然ほとんど公務をしていない」などと擁護調らしき表現もみられる。
同紙の記事サイトに寄せられたいくつかのコメント。そこでは、日本人と見られる読者から雅子さま批判が出ているが、英・米国人とみられる読者は、雅子さまに同情的だ。
米ラスベガス在住というエリザベスさんは、雅子さまが必ずしも皇室生活を望んでいなかったとして、「たぶん離婚は、悲しいことながら、彼女にとって最も健康によいことだろう」と書き込んだ。