「通知書があるということすら知りません」
農水省総合食料局消費流通課はJ-CASTニュースに対し、カビや農薬に汚染された「事故品」でも、食用が可能と判断されれば「主食用」として販売していることを明らかにした。その上で、「食べられない」非食用と認定したものは工業用にしか販売していないとし、
「通知書に書いてある『事故米穀』の主食用の販売に関する記述は、『事故品』の書き間違い。非食用を食用として販売することはない」
と話した。ただし、農水省の担当者はJ-CASTニュースの取材で初めてこの記述を知ったようで、「事故米」を業者に卸した地方の農政局事務所が、この通知を信じて従った可能性については、
「書かれているわけですから、信じる人が出る可能性はありますが、非食用を食用として売るなどとは考えられません」
と話している。試しに、三笠フーズなどに「事故米」を販売した北陸農政局に取材したところ、担当者は、
「そのような通知書があるということすら知りません」
と話していた。