三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は2008年10月27日、最大1兆円に上る増資を行うと発表した。6000億円を上限に普通株式を発行。残りを第三者割り当てによる社債型の優先株式で調達する計画。モルガン・スタンレーへの約90億ドルの出資を踏まえて、保有株の価格下落に伴う自己資本比率の目減りを抑える。
また、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループが、資本増強に向けてそれぞれ検討に入ったことがわかった。米国発の金融危機による株価の下落で、保有している株式の価格が下落し、自己資本比率が低下していることに対応した。各行は財務を健全化する。
なお、10月27日朝にMUFG、三井住友FG、みずほFGはともに、「現時点で決まった事実はない」とのコメントを発表していた。