対馬で韓国資本が不動産購入 地元は「国の力が必要です」

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   韓国に近い長崎県の離れ島「対馬」で、韓国人が不動産を次々に購入して話題になっている。自衛隊基地近くの例もあり、安全保障上の不安の声も上がっている。背景には島の経済低迷や韓国人観光客の急増があるようだが、地元では、島を守るため国に対策を求める動きも出ている。

自衛隊基地の近くに韓国資本のリゾートホテル

   韓国人観光客の増加、200倍以上――。長崎県の対馬で、ここ10年間増えた数字だ。

   島を訪れる韓国人は、1998年は300人ほどに過ぎなかった。それが、2007年にはなんと、約6万5000人にも膨れ上がっているのだ。その理由として、対馬市の観光物産推進本部では、「韓国と海の定期航路ができたことが大きい」と話す。

   対馬では、チャーター便の船だけだったのが、韓国の船会社が99、01年に、釜山港と結ぶ定期航路を島の南部と北部にそれぞれ開設。1時間20分~2時間10分でつないだ。これをきっかけに観光客が急激に増え、08年も8~9万人に増加すると予想されている。島の人口約3万7000人の倍以上だ。

「対馬の釣りや登山などに、韓国にはない魅力を見つけたからだと思います。手軽に外国に行ってみたいというのもあるでしょう」(観光物産推進本部)

   こうした動きの一方、韓国人が次々に不動産を買収しているとも報じられている。産経新聞が08年10月21日から始めた連載記事によると、対馬では、リゾートホテルや民宿、バンガローなどが買い占められた。その中で、07年夏には、海上自衛隊対馬防備隊本部の隣接地まで買われ、安全保障上の不安を訴える声が出ているというのだ。この土地はなぜか島民名義のまま、現在は韓国資本のリゾートホテルになっている。韓国人経営の民宿2軒もあるという。

   対馬は、日本が固有の領土とする島。とはいえ、韓国に近い島根県の竹島が、日韓で領土問題になっている。また、対馬についても、韓国の国会で08年7月に返還要求決議案が発議されるなどの動きが出ているだけに、マスコミの中にも「領土が侵されつつあるのでは」との懸念があるようだ。

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