掲示板に「要注意人物」と名前が晒される例も
一般的なテレビゲームの登場キャラはコンピューターが操作しているが、オンラインゲームの場合は、参加している別々のプレイヤーがリアルタイムで操作している。チャットで会話が行われ、キャラの行動もプレイヤーの個性がそのまま出るため、集団で行動する場合などは相手の好き嫌いや、意見の食い違いなどが生じ、人間の社会生活そのままの様相になる。トラブルも多く、仲間に貸したアイテムが戻ってこない、獲物(ゲーム内のモンスター)を横取りされた、我がままキャラが鼻持ちならない、など不満が噴出、「村八分」になったり、時にはネットの掲示板に「要注意人物」と名前などが晒されバッシングの対象になったりもする。
もちろんオンラインゲームに面白いものは多いのだが、かなり人間臭い世界になっているのも事実。長時間に渡り一緒に仲間で行動するため、「SNS」以上に相手の性格を知ることができ、気の合った者同士でオフ会を開いて楽しんだり、リアルな結婚にまで発展する例もある。そうした現状について、ゲーム業界に詳しいジャーナリストはJ-CASTニュースに対し、
「オンラインRPGは、バーチャルな世界にもかかわらず、チャットで日常会話が行われるなど『現実』が入ってくる空間。それだけに現実のオン、オフを混同するユーザーが出やすく、プレイヤーが増えるに比例し今回の離婚騒動のような事が多発するのではないか」
と話している。