東シナ海に沈む戦艦「大和」の主砲などを引き揚げる計画が、広島県呉市の経済界などで浮上していると、「中国新聞」が2008年10月22日に報じた。記事によると、「呉商工会議所を中心に09年春にも、引き揚げに向けた準備委員会を設立する見通しだ」。
さらに記事はこう続く。
「引き揚げるのは海底約340メートルに沈んでいる主砲と船体前部の一部など。試算では費用が50億―100億円程度になるという。準備委は、呉商議所の奥原征一郎会頭や大和ミュージアム(呉市)の戸高一成館長ら10人程度で構成する見込み」
一方、J-CASTニュースが呉商工会議所に問い合わせると、担当者は
「そのような計画はありません」
と否定した。
「10月1日の市制記念日に行われた式典で、会頭が大和を引き上げたら町の活性化になるだろうという話を祝辞で述べましたが…」
と困惑気味だ。さらに呉商議所の担当者は「中国新聞から取材は受けていない」ともいっている。
これに対し、中国新聞の読者広報センターの担当者は、
「記事にあるように、経済界の関係者に取材しています」
と回答した。