リンガーハットも検討始める
ある外食チェーン企業の社員は、
「中国産を止めれば、コストが上がるのは常識。値上げは本意ではないが、中国産に拒否反応を示す消費者も多い。そろばんを弾きながら切り替えを検討しなくてはいけない状況だ」
と漏らす。
リンガーハットは、ちゃんぽんなどに使っていた中国産の野菜を09年度にかけてすべて国産にする方向で検討に入っている。その皮切りとして、08年11月中にギョーザに使用しているニラとネギを国産に切り替える。同社広報担当者は、
「農作物なので、即座に国産に切り替えるのは安定供給という点から難しい。できるものから国産に転換する方向で検討しています。手ごろな価格で提供するという方針は変わらないが、安全性をより精査しながら検討を進めたい」
と話している。
居酒屋大手のコロワイドは、07年に全食材の3割を占めていた中国産の食材を、現在では一部野菜と加工品のみとし、2割程度まで減らした。今後も国産や他国産への切り替えを進めていくという。