グチをいって慰めてもらえる 「後悔」投稿サイトが人気

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   会社での人間関係の悩みや夫や妻への不満を気軽に吐き出せる投稿サイトが話題を呼んでいる。ネットの住人がグチを聞いてなぐさめてくれるのがウケてる理由らしい。

書いた人読んだ人も元気や勇気もらえる

ネットの住人がなぐさめてくれるという投稿サイト「リグレト」
ネットの住人がなぐさめてくれるという投稿サイト「リグレト」

   「みんなでヘコめばコワくない!」。そんなキャッチフレーズの投稿サイト「リグレト」が2008年9月1日にオープンした。サイト名がregret(後悔)に由来しているように、後悔していることやヘコんだことを匿名で書き込むと、見知らぬネットの住人がなぐさめてくれるという仕組みだ。口コミで広がり、登録ユーザー数は1万人、月間約510万PVに上る。10月6日から携帯サイトもオープンした。

   書き込まれている内容は、恋愛や仕事、学校生活といった日常に関することが多い。例えば、「あんな男と付き合うんじゃなかった」「『おばさんどいて』と、はじめておばさんと言われた。おばさんという言葉の重みが身にしみてわかった」「気付くと飲み会続きでお金がない」という具合に、深刻な話というよりは、ちょっと誰かに聞いてもらいたいというノリだ。

   運営しているディヴィデュアル(東京都港区)によると、利用者は女性が59%、男性が41%。年齢別では20歳代から30歳代が多い。アニメーションを使ったサイトのデザインも若い女性に人気の理由となっている。書き込まれた後悔や不満は1つ1つが雲のようなイラストの中に表示されている。遠藤拓己代表取締役は、

「漫画で登場人物が悩んでいる時に出てくる、もやもやっとしたものをイメージしました」

   投稿できる文字は、50字まで。遠藤氏はその理由を説明する。

「文字数を制限しないと不満や悩みを詳しく書き込む人もいて、サイトが暗いものになってしまいます。ここで目指すのは、書いた人も読んだ人も元気や勇気をもらえるサイトです」

   1つのお題につき、なぐさめのコメントは平均5件程度ついている。「気にしなくていいよ」「そうだね」といった短いものが多い。「書き込む人は、アドバイスや説教じみたコメントを求めているのではなく、みんなが気にかけてくれていると思うと気持ちがほっこりとする」という。

   ちなみに、なぐさめのコメントが351件とダントツで多かったのが、こんなお題だった。

「辞任したけど、誰もお疲れ様って言ってくれない」

   福田康夫前首相が辞任を表明した時に書き込まれた「不満」だ。これには「おつかれさま」「とりあえず休息してね」といったコメントが殺到した。

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