TBSで放送している「2時っチャオ!」で、2008年10月から小林豊アナウンサー(43)の姿が消えた。皇室を扱った放送で「眞子さまがジャニーズファンでコンサートにも行った」などと紹介したことが、「降板」の火種になったとの見方も出ている。TBSは「番組リニューアルの一環」と説明している。
宮内庁が「事実はありません」と「抗議」
TBS小林豊アナは「二時っチャオ降板(中退)」とブログに書いている
「節目に板作る悪い癖。二時っチャオ降板(中退)記念に一本発注」
こうブログに書いているのはTBSの小林豊アナウンサー。サーフボードを持つ小林アナの写真とともにこんな文章が掲載された。「番組降板」を機にサーフボードを1本注文したということらしい。なぜ小林アナは「降板」することになったのか。
小林アナはバラエティ番組『関口宏の東京フレンドパークII』でも司会を務める、TBSの名物アナ。2008年9月まで「2時っチャオ!」を担当していたが、08年9月11日に放送された紀子さまのお誕生日特集番組のなかで、「眞子さまはジャニーズのファン、コンサートにも」と書かれたフリップに言及して、眞子さまはジャニーズのコンサートに行ったことがあるなどと紹介。その上で、
「(眞子さまが)誰のファンかも分かってるんですけど」
などと述べた。
しかし、これが思わぬ火種になってしまったようだ。宮内庁は放送から2週間後に当たる2008年9月26日、この「2時っチャオ!」について、
「平成20年9月11日に放送されました秋篠宮妃殿下のお誕生日特集番組中、眞子内親王殿下がジャニーズのコンサートに行かれた旨の放送がありましたが、このような事実はありませんので、その旨、TBSテレビにお伝えしました」
と発表。テレビ番組についての抗議は異例だが、さらに発表では、
「これと同旨の報道が、一昨年の秋にも『週刊新潮』においてなされ、当時も宮内庁から同社に対し、事実に反する旨指摘するとともに、今後は事実の確認と客観的事実に基づいた記事を掲載されるよう要請しています」
と「事実に反する」としたほか、「週刊新潮」の報道と同じネタであることを明らかにしている。
「降板は会社の方針」?
J-CASTニュースは、週刊誌で報じられている「担当プロデューサーの降板説」も含めてTBS広報部に聞いてみたところ、
「コーナー変更は10月改編にともなう番組リニューアルの一環です。プロデューサーも番組に在籍していますし、宮内庁には経緯のご説明をしております」
と文書で回答した。「誤報」だったかについては直接触れていない。
しかし、TBSが説明するように「番組リニューアルの一環」ということなら、小林アナは「番組卒業」とでも書くはずだ。そうでなく「降板(中退)」としたのは何らか事情、意図があるのだろう。週刊ポスト(2008年10月31日号)は、小林アナ本人に直撃取材しており、
「降板は会社の方針ですよ。宮内庁との一件がすべてではありません。決定打ではない。野球でいうならスリーアウトチェンジというか・・・・・・まぁ、細かいミスが重なってしまった」
と小林アナは述べた、と報じている。