ベスト10の7~8割が邦画 収入4割減の洋画に「完勝」

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「セックス・アンド・ザ・シティ」評判倒れ

「(原作本やテレビドラマなどの)複合的な要素があったことが、好成績につながっていると思われる。さらに作品自体の評価も高く、口コミ効果で今後もさらなる伸びを期待している」(映画営業部担当者)

という。東宝では「最終的には興行収入50億円も狙える好スタート」と見ている。

   08年の興行収入が10億円を超える邦画作品27本のうち東宝の作品は21本に上る。こうした好調を受け、同社は08年9月30日に09年2月期(08年3月~09年2月)業績予想を上方修正し、本業のもうけを示す営業利益を修正前から39%増の92億1500万円としている。映画業界では「東宝の頑張りが邦画の好調を牽引している」といった指摘もあるくらいだ。東宝では、「花より男子ファイナル」「容疑者Xの献身」のほかに「20世紀少年」「名探偵コナン 戦慄の楽譜」といった人気漫画・小説・アニメを原作とする映画を多く公開しており、固定ファンがいる作品を狙ったのが成功したとみられる。

   一方、米国で大ヒットとなった「セックス・アンド・ザ・シティ」「ダークナイト」は、国内では前評判ほどのヒットにはならず、それぞれ20億円前後、16億円前後の興行収入にとどまっている。

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