「国産ワイン」表示のカラクリ 70%が輸入原料で作られていた

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日本国内で加工されたものならば国産

   もっとも、このやり口、違法ではないらしい。日本ワイナリー協会にJ-CASTニュースが取材すると、

「輸入されたブドウを使っても、ブレンドされたものでも、最終的に日本国内で加工されたものならば国産という表記になります」

という答えが返ってきた。

   欧州各国には「ワイン法」があり、ワインの原料産地、加工地を明記する必要がある。日本にはそうした規定がないため「国産ワイン」の定義もあいまいになり、純粋な国産ワインと、加工されたワインが「国産ワイン」として店頭に並ぶことになる。嶌村社長は、本の中で、

「消費者への十分な説明もないままに、日本のワイン文化の発展を妨げる大きな問題を抱えているのです」

と書いている。こうした現状をどう考えているのか、大手ワインメーカーに聞いたところ、

「よくわからないし、コメントのしようがない」

ということだった。

   山梨県にある日本屈指のワインメーカーは、

「当社のワインは、ブドウの産地をはじめ細かな説明をしていますし、輸入ワインであれば輸出国をはっきり表示しています。他社がどのような表示をしているかはわかりません」

とだけ話している。

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